新年、とっくに明けちゃっておめでとうございましたm(_ _)m
本年もよろしくお願い致します。
正月に、実家に帰省してきました。
10月に、
おじさん(Tさん)がなくなって以来、両親もやはりなんとなくやる気が起きなかったらしく、ずっと週末の麻雀はしていなかったようですが、
正月には時間ができたので、ご近所の方とも「久々にやるか!」って話になったようで、実家には久しく絶えていた牌の音が響いていました。
(念のために言うと、私は観戦歴は長いのでだいたいのルールはわかりますが、麻雀はやりません。…っていうか、できません。)
麻雀仲間が集まれば、当然同じ仲間だったおじさんの話も出てくるのが流れってもので、その日はおじさんの思い出話に花が咲きました。
4時間にもわたる麻雀大会もお開きになり、母(アンチ創価・おじさんともよくアンチ話をしていた)と並んで夕食の支度をしていたときのこと。
母がポツリと言いました。
母:「Tさん、
やっぱり今回だけは戻ってこなかったんだよね…。」
私:「えっ、何のこと?」
母:「あ…うん。生前のTさんとね、最後に麻雀した日のこと、
さっき麻雀してたら思い出したんだよ。」
私:「???」
母:「うん、あのね、最後の日、Tさんが気になる事言ってたんだよ。
ちょうどその日のちょっと前にね、Tさんは、奥さん(バリ活婦人部)が
あんまり選挙活動にのめり込んでいるから、それを注意したことから始まって、
エスカレートして、大喧嘩になっちゃったらしいの。
それで、『家族と宗教と、どっちが大切なのか、言ってみろ!!』って言ったんだって。
そしたら、奥さんがすかさず、
『あんたなんかより、(宗教の方が)大事に決まってる!!』って言ったんだって。
それだけじゃない、病身のおじさんに向かって、
『あんたなんか、生きて行けてるのは私の信心のおかげなのよ!
感謝されるならわかるけど、バカにするなんて!』って言って、
その後のことは、詳しくは聞いていないんだけど、
ものすごいキツイ言葉で罵詈雑言を吐かれたらしいの。
Tさんも、かなり言い返したらしいけどね(苦笑)
で、とにかく、最後にはTさんが
『お前の宗教なんかに生かしてもらってる覚えはない、
お前の顔も見たくもない、お前が出て行かないなら、オレが出て行く!』
って言って、薄着のまま、財布だけつかんで家を飛び出したらしいの。
一番からだに良くないことなのにね、急激な温度変化と、極度の興奮が。
でも、奥さんもわかってても追いかけなかったんだから、だいぶ興奮してたんじゃない?
最終的には、おじさんは頭を冷やしながら娘さん(学会員)のところに行って、
事情を話したら娘さんの方が怒っちゃって、
奥さんに対して猛抗議して、奥さんを取りなしたらしいの。
で、息子さん(奥さんが入会させたけど、最近脱会)が迎えに来て、
今度は逆にTさんを『今そのカラダでお袋と別れて、どうやって生きていく?』
ってTさんを諭したらしい。
Tさんも、最後には仕方なく息子さんと一緒に家に戻って、
そんなTさんを、奥さんも頭を下げて迎えたらしいわ。
でもね、Tさんは、今まで何度も大喧嘩してきたけど、
今回だけは、もうやり直す気も、許す気にもなれないほど、
奥さんから心が離れちゃったみたいなの。
夫婦ゲンカの話は何度も聞いたことあるけど、初めてだったもの。
『オレ、もう、生きていたいと思わなくなっちゃったよ。』
なんてTさんが言うのを聞くのは。
私、びっくりしてね、『息子さんが結婚するまで死ねない!って言ってたじゃない!
結婚、まだでしょ!そんなこと言わないの!!』
って言ったら、弱々しく笑ってね、何も答えなかったよ。
その次の週だよ、Tさんが倒れたのは…。
今まで、Tさんは倒れるたび、迎えに来た死に神(おじさんはこう呼んでいた。
ちょうど生死の床についているとき、迎えに来る人が見えるって話をよくしてました)
を怒鳴り散らして追い返す、って話、してたでしょ?
今回はね、追い返さないで、ついて行ったんじゃないかな、って気がするんだよ…。」
おじさんは、5年ほど前から、
医者に「これを飲んだら、症状は良くなるけど、5年くらいしか持たない」
って宣言されるような、強い薬を飲んでました。
それから、ちょうど5年くらい経っていたわけです。
おじさんの奥さんは、「私の信心のおかげでダンナの命がつながれている」と考えていたわけです。
そして、その信心を、おじさんは、こっぴどくなじったわけです。
おじさんのからだには、一番良くないと言われていた
「極度の興奮」と「急激な温度変化」を、
おじさんは期せずして亡くなる少し前に体験していたわけです。
おじさんは、倒れるたびに「死に神を追い返す」ことで、
今度こそ危ない、と言われていた死の淵から戻ってきていましたが、
亡くなる直前には、周囲に初めて「生きていたくない」ともらしていたわけです。
どれが、直接の死因なのか…。
立場によって、とらえ方も変わるのかも知れませんが。
どの死因だとしても、おじさんが亡くなる直前、
「生きていたくない」と漏らすような心境にあったこと、
これが一番残念です。